「テレビの裏側がとにかく分かる『メディアリテラシー』の教科書」長谷川豊著

公開日: 更新日:

 フジテレビの人気男性アナだった著者。社内での横領容疑で騒ぎとなり、自ら退職。ブログを立ち上げてテレビ界の批判を始めた。「あるある大事典」では回転ずしの右回りが心理学的に見て食欲をそそる(!?)という珍説の流布に手を染め、09年の新型インフルエンザ騒動では放送直前に「ただの風邪」と判明したのに番組があおりにあおったため全国を巻き込む大騒動になったという。

 著者はみずからの旧悪を告白しながら、要はテレビの言うことを「一歩引いてみる」のが大事という。テレビが口にすることの多くは「商品」なのだ。だから一歩引いて疑え、それがメディアリテラシー(メディアを「読む」力)なのだ。

(サイゾー 1200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲