人類永遠のテーマ「夫婦」の物語

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「白洲家の日々」牧山圭男著

 白洲次郎とその妻正子という強烈な個性を放つ2人の娘婿である著者が、身近に接した夫妻についてつづったエッセー集。

 次郎は夫婦円満の秘訣を「なるべく一緒にいないこと」と語っていたそうだが、著者には2人は「プリンシプル(原則)とコモンセンス(良識)の、あるレベルを共有した大きな柵の中で、それぞれお互いをおおらかに放し飼いにしているよう」に見えたという。

 その他、著者が教養や知識の足りなさを自覚し勉強のやり直しを決意したときに、「何でもよいからひとつ、好きなことに集中して井戸を掘りなさい」と正子から受けたアドバイスをはじめ、おしゃれや車遍歴などをテーマに、知られざるエピソードを紹介。

(新潮社 520円+税)

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