人類永遠のテーマ「夫婦」の物語

公開日: 更新日:

「ボクの妻と結婚してください。」樋口卓治著

 放送作家の三村は、医師からすい臓がんで余命6カ月と宣告される。世の中の出来事を「楽しい」に変換するのが放送作家の仕事だと定義する三村だが、この状況を楽しいに変換するのは難しい。番組の企画を考えるように「余命6カ月をどう生きるか」思案した結果、自分がいなくなった後に妻の彩子と息子が笑顔でいられるようにしたいと思った三村は、妻の結婚相手を探すことに。入院治療を拒否して、婚活に関する本を読み漁り、知人に頼み込んでお見合いパーティーに潜入するなど、情報を集める。

 5月から放映が始まるドラマの原作となった家族小説。

(講談社 610円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした