「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」中島恵著

公開日: 更新日:

 今年2月の春節、中国人観光客が日本で「爆買い」した金額は約1140億円。中でも、温水洗浄便座が飛ぶように売れたという。なぜ中国人がそれほどまでに日本製品に愛着を寄せるのか。本書は、メディアでは報じられない一般の中国人の日常や日本人に対する本音を紹介した中国本。

 中国はGDPで日本を抜いたけれども、公共インフラや便座が象徴する日用品の質、そしてサービスに至るまで埋めがたい格差がある。中国人はそんな日本の素晴らしさを認める一方でコンプレックスや被害者意識など複雑な感情を持っている。中国人の生の声を紹介しながら、お互いに理解を深めるためにはどうしたらいいのかを提案する。(中央公論新社 800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし