「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」中島恵著

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 今年2月の春節、中国人観光客が日本で「爆買い」した金額は約1140億円。中でも、温水洗浄便座が飛ぶように売れたという。なぜ中国人がそれほどまでに日本製品に愛着を寄せるのか。本書は、メディアでは報じられない一般の中国人の日常や日本人に対する本音を紹介した中国本。

 中国はGDPで日本を抜いたけれども、公共インフラや便座が象徴する日用品の質、そしてサービスに至るまで埋めがたい格差がある。中国人はそんな日本の素晴らしさを認める一方でコンプレックスや被害者意識など複雑な感情を持っている。中国人の生の声を紹介しながら、お互いに理解を深めるためにはどうしたらいいのかを提案する。(中央公論新社 800円+税)


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