「戦後リベラルの終焉」池田信夫著

公開日: 更新日:

 常に論壇の主流だった「戦後リベラル」だが、全面講和や安保反対に始まり、反原発までスローガンに終わり、なにも変えることができなかったと著者は指摘。東大法学部出身者をはじめ、従軍慰安婦問題で大誤報を犯した朝日新聞まで、日本の知的エリートが敗北したのはなぜか、その原因を探る「敗者の戦後史」。

 朝日新聞が従軍慰安婦報道に走った背景から、自ら誤報を認め発表した真意まで検証。さらに3・11後にそれまでの原発推進から「原発ゼロ」へと方針転換した理由を解説する。

 その他、集団的自衛権行使容認を巡りメディアで発信する元官僚や古くは清水幾太郎などを俎上に、戦後リベラルの罪を問う。(PHP研究所 780円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学