「飛行機事故はなぜなくならないのか」青木謙知著

公開日: 更新日:

 旅客機事故による死者数は2013年までの5年間で年平均約500人。制度や技術が更新され、重大事故の発生は年々減少しているが、ゼロになることはない。

 旅客機の事故では「魔の11分間」という言葉がよく用いられる。着陸前の8分間と離陸して上昇に移った後の3分間に事故が多発していることを指す言葉だ。2000年10月、台北国際空港(当時)で起きたシンガポール航空006便の離陸失敗事故を検証し、魔の11分間になぜ事故が多発するのかを考察。その他、記憶にも新しい1年前のマレーシア航空370便の行方不明事件など55の事例を取り上げ、飛行機事故の原因と、それを教訓にした飛行機の進化の過程を解説する。(講談社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ