名著から“男の飲み方”を学ぶ 文人がつづった「大人の酒場学」

公開日: 更新日:

 仕事帰りに、一杯――。仲間とワイワイ飲むのも悪くないが、たまには一人、ダンディーに飲みたいものだ。その教科書ともいうべき名著がある。今回は有名人たちのカッコイイ飲み方の一端を知ることのできる5冊を紹介しよう。

■「男の作法」池波正太郎著

 かつて本紙の取材で作家・山本一力が「若い頃に読み、カッコイイ男のあり方を学んだ」と絶賛した一冊。

 池波氏いわく、「食事の前に一杯飲みたいときは、ホテルのバーなり、バーテンの前で飲め」と。飲むのは水割りではなくマティーニやマンハッタンなどのカクテル。スーッと飲んで、バーテンと話をして、サッと帰るのが「男らしくて一番いい」。混んできているのに長居したり、寿司屋で寿司を前に置いたまま、長々と飲みながらしゃべっているのは「無粋な行為」と、たしなめる。

 ビールについては、「注ぎ足すのは愚の骨頂」とキッパリ。ビールは時間が経つと成分が飛んでしまうため、「コップに3分の1くらい注いで、飲み干してから入れる。だからビールを手酌でやる」のが池波流だ。(新潮文庫 490円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞