名著から“男の飲み方”を学ぶ 文人がつづった「大人の酒場学」

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■「酒場のたしなみ」吉行淳之介著

 文壇きってのダンディー・吉行淳之介が酒飲みの極意を軽妙洒脱な筆致で説く。

 旧制高校の頃から酒場に足を踏み入れ始めた吉行氏は、あるとき6時ごろにクラブに入ってしまった。6時といえばまだ女の子が化粧や支度をしている時間。「初心者には無理な芸当。気を付けるべし」と説く。またクラブでの作法として、「ホステスの前に置かれたカクテルには、決して口をつけてはいけない。もし、そのカクテルが水だったら、彼女たちに恥をかかせることになる」と、体験談をつづる。ほか、長部日出雄ら友人作家との飲み話、「どれすでん」「エスポワール」など懐かしいバーの思い出話も満載。(実業之日本社 1000円+税)

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