「風の如く久坂玄瑞篇」富樫倫太郎著

公開日: 更新日:

 1863年、8月18日の政変で宮門警備の任を解かれた長州藩は、武装して京に上り汚名をそそごうとする進発派と、力を蓄えることに専念すべきだとする割拠派の主導権争いで紛糾していた。京にいた久坂玄瑞は、伊達や島津などの有力な大名が国元に帰り、政治的空白が生まれる時期があることに注目した。この機を狙って藩主の世子が長州軍を率いて上洛すれば幕府軍に勝てる。武力で公家に圧力をかけ、失地回復をしようと考えたのだ。だが、幕府軍との兵力の差は歴然としている。玄瑞は長州びいきの鷹司輔煕に頼ろうとするが……。

 吉田松陰亡きあと、長州藩を支えようとした久坂玄瑞を描く時代小説。(講談社 1500円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体