一冊で数倍楽しい短編アンソロジー文庫特集

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「『このミス』が選ぶ! オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤」連城三紀彦・江戸川乱歩・高木彬光・泡坂妻夫著

 好きな作家の本を指名買いするのもいいけれど、たまには偶然の出合いを求めて短編アンソロジーを漁ってみるのはどうだろう。さらに文庫となれば、カバンにしのばせて持ち歩き、ちょっとした隙間に小説世界に脳内トリップできる。今回は短編ミステリー、ショートショート、スポーツ、名刀伝、雪国編など、テーマ別アンソロジーを5冊ご紹介。さっそく、お好みの旅に行ってらっしゃい!

 国内のあらゆる短編を対象に、最も面白い短編ミステリーを決める「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」。「このミステリーがすごい!」の選者が選んだ、これだけは外せないという完成度の高い作品となれば、ミステリー好きは素通りできないだろう。

 本書は、珠玉のベストテン作品を2分冊にしたうちの第1弾だ。収録されているのはダントツの得票数で1位に選ばれた「戻り川心中」(連城三紀彦著)を皮切りに、第5位の「押絵と旅する男」(江戸川乱歩著)、第6位の「妖婦の宿」(高木彬光著)、第7位の「桔梗の宿」(連城三紀彦著)、第8位の「DL2号機事件」(泡坂妻夫著)の5作品。

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