今こそ知りたい大人のための日本の歴史本特集!

公開日: 更新日:

「図説 日本史通覧」黒田日出男監修

 誰もが学生時代に一度は学んだはずの「日本の歴史」。ところが、覚えているのはゴロ合わせの年代くらいで、肝心の基礎知識すら怪しくて冷や汗をかいた経験はないだろうか? そこで今回は、もっと深く本質に迫った大人のための歴史本を5冊ご紹介!

 もともと高校生向け日本史の資料集として作られたというこの本。学生向けのお勉強本だと思って侮るなかれ。ページをめくれば、次から次へと繰り広げられるカラフルな図版に目を奪われる。単に年代の出来事を追う通覧ではなく、時代の流れがわかる時間軸に帝国書院お得意の地理的な視点も加わっている。よりリアルにより複眼的に歴史を把握できることもあって、いま大人世代にも大売れしているのだ。

 たとえば、巻頭特集(2)の「幕末動乱の舞台 京都」では、京都の地図上に幕府関連の建物や事件が起きた場所がマッピングされており、いつどこで何が起きたのかを町全体を俯瞰しながら把握することができる。

 鴨川の三条大橋のそばで新選組の池田屋事件が勃発したこと、二本松の薩摩藩邸で薩長同盟が結ばれたこと、さらにそこからほど近い場所で行われた小御所会議などなど、町並みをたどることで幕末時代の京都の空気感まで伝わってきそうだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束