「放課後の厨房男子」秋川滝美著

公開日: 更新日:

「豚汁試食中でーす!」 スポーツの強豪校、末那高校で、料理部ならぬ包丁部の勝山大地は新入部員を勧誘するために声を張り上げた。

 だが、食い逃げして立ち去るやつばかり。「すごく美味しいです! これ、どこのレトルトですか?」などと聞いて部長を激怒させたやつも。

 現在、陸上部をやめて入部した大地と、部長の日向翔平、副部長の月島颯太の3人だけ。5人に増やさなければ廃部になる。のっぽの生徒がやってきて豚汁を平らげ、「あえて包丁部っていうぐらいですから、包丁の語源は知ってますよね?」と挑戦的に聞いた。え?(「起死回生のお好み焼き」)

 部の存続をかけて奮闘する包丁部の物語5編。(幻冬舎 1300円+税)



【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する