「ドイツ映画零年」渋谷哲也著

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「民族の祭典」「美の祭典」(オリンピア)を作った映画監督、レニ・リーフェンシュタールは連合国の審理でナチ体制の〈同伴者〉と位置付けられて戦犯とは認められなかった。だが、彼女の映画はナチスのプロパガンダとみられ、批判にさらされてきた。

 彼女は頑としてそれを認めないが、それはプロパガンダと認めたら、その作品がナチ党に属するものになり、自分の著作権が失われるからだったのではないかと著者は見る。

 他に、「怪人マブゼ博士」を作ったフリッツ・ラング、戦後の混乱の中を生きる人々を描いた「マリア・ブラウンの結婚」を作ったファスビンダーなどを論じた、ドイツ映画ファンにオススメの一冊。(共和国 2700円+税)



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