「だいじょうぶ!依存症」高部知子著

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 依存症について分かりやすく解説する本書。著者は大ヒットドラマ「積木くずし」などで活躍し、現在では精神保健福祉士として活動する高部知子氏だ。

 依存症には、アルコールや薬物をはじめ、ギャンブル、買い物、セックス、ゲームなどさまざまあるが、いずれの原因も“意志の弱さ”ではないことを理解することが重要。快楽をもたらすホルモンであるドーパミンの過剰放出が続き、脳の構造が変化して起こる体の反応が依存症であるため、感情や行動をコントロールする認知行動療法などの正しい治療を受ける必要がある。

 試しに、何もせずに15分間瞑想(めいそう)してみて、苦痛を感じたり落ちつかなくなるという人は、ドーパミンが過剰状態になっている可能性もあるという。要注意だ。

(現代書館 1200円+税)

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