「その痛みやモヤモヤは『気象病』が原因だった」渡邊章範著

公開日: 更新日:

「雨の日は古傷が痛む」という話は昔からあるが、これは気のせいではなく「気象病」によるものだということが、近年明らかになってきた。気象病には、関節痛や耳鳴りなどのほか、不整脈、高血圧脳卒中など深刻なものもある。そのメカニズムには気温や湿度も影響を与えるが、とりわけ大きな要因となるのが気圧だ。

 エレベーターで高層階まで上がると耳がキーンとなる。高所では気圧が下がり、耳の中から外へ向かう空気の力が強くなるため、耳の中が膨張してこのような症状が起こる。実は関節、リンパ、血管などでも同じような現象が起きており、自律神経もバランスを崩し、さまざまな不調が表れると考えられているのだ。

 気圧の変化が大きい台風のシーズンは特に気を付けたい。(青春出版社 1280円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし