「だまし犯罪百科」間川清著

公開日: 更新日:

 振り込め詐欺など特殊詐欺の昨年の被害額は約560億円。本書は、高齢者を狙い、ますます多様化・巧妙化するだましの手口を物語形式で紹介しながら、その対応策を伝授するハンドブック。

 いままでの電話機が使えなくなると言われ、リース契約をしてしまい電話機に毎月5万、5年の契約を結ばされてしまった75歳の自営業者をはじめ、注文していない商品が代金引換で届く「送り付け商法」などの悪徳手法の数々。さらに、時効になったはずの借金がわずか500円の支払いで復活してしまい莫大な遅延損害金を請求された例や、振り込め詐欺の被害者を狙い被害金回復の名目で供託金を出させる手口など。世にはびこる犯罪手口やトラブルをケーススタディー。(さくら舎 1400円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い