「このせちがらい世の中で誰よりも自由に生きる」湯浅邦弘著

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「せちがらい」現代を生きるすべを老子・荘子の教え「老荘思想」に学ぶ生き方テキスト。

 人生「こんなはずじゃなかった」と居酒屋でため息をついていた男に老人が話しかけてきた。老人に問われるまま、男は三流大出身ながら奇跡的に大手機械メーカーに就職し、努力の末に営業マンとして認められるようになったが、上司の失脚で弱小グループ会社に出向になってしまった身の上を話す。老人はおもむろに「持而盈之、不如其已、揣而鋭之、不可長保……」と、老子の一節を口にして「欲望や富は8分目がちょうどよい、ほどほどにしないと自分を傷つけてしまう」と諭す……。老人と男の対話形式で人生を柔らかく生きるコツを伝える。(宝島社 1200円+税)



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