「小説・新聞社合併」大塚將司著

公開日: 更新日:

 発行部数首位を走る大都新聞の社長・松野は、明朝の朝食会に備え、社が用意したホテルにチェックイン。その後、近くの料亭で業界3位の日亜新聞の社長・村尾と密会する。部数の減少に頭を悩ましていた松野は、1年前から極秘に村尾と合併話を進めており、話し合いはいよいよ大詰めを迎えていた。遅れて会合に加わった双方の取締役編集局長は、初めて合併について聞かされる。

 会合後、松野は部下で愛人の香也子をホテルに呼び出す。その日は、10年前に出張先のパリで2人が初めて関係を持った記念日だった。もとはといえば日亜との合併も香也子が言い出したことだった。

 大新聞社の合併をテーマに、業界人たちの生態を描く企業小説。(展望社 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?