「日本の古典に学びしなやかに生きる」加賀乙彦著

公開日: 更新日:

 長年読み継がれてきた古典は、時代を超えて人間の心に響く普遍性を持っている。さらに古典を読むことで自分の根底にある、ものの考え方をつかむことができ、「生き方」を学ぶこともできると、著者はその効用を説く。本書は、おすすめの古典のポイントとなる文章を原文より抽出し、現代文にかみ砕きながら解説してくれる入門書。

 まずは鴨長明「方丈記」を取り上げ、「この世での住まい方」を考察する。安元3年の大火や、治承4年の竜巻などの災害を克明に描写した長明の観察眼に注目。宝物を集めて喜んでいることのむなしさを説く長明の文章は、現代人の心を打つものがある。その他、吉田兼好の「徒然草」など全4作に学ぶ。(集英社 1400円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒