「セブン」浅暮三文著

公開日: 更新日:

 湯島のラブホテルで自殺を装った制服姿の女子高生の他殺体が見つかる。警察は消えた男の行方を追う。所轄署の女刑事・如月七も本庁捜査1課の土橋と組んで捜査に加わる。

 妹によると被害者の玲奈は、働く母に代わって家事を担当し、受験勉強に専念するため部活動をやめたという。七は妹の話と、口から精液が検出された遺体の状況との落差に違和感を抱く。やがて、玲奈が秋葉原でJKお散歩と呼ばれる新手の風俗のアルバイトをしていたことが分かる。一方で、ホテルの監視カメラの映像を調べた七は、玲奈と同じ階の部屋を1人で使っていた若い女がいることに気づく。

 過去のある出来事から人の心に寄り添うことができない美人刑事を主人公にした警察小説。(光文社 640円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘