「インドカレー伝」リジー・コリンガム著 東郷えりか訳

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 料理を糸口に広大で複雑なインドの歴史と社会を描き出す食文化史。

 インド料理の基礎は、古代のアーユルヴェーダ医学によって作られた。その上に多種多様な移民が携えてきたそれぞれの料理が層をなして積み重ねられ、カレーはそうした長い歴史が生み出した産物なのだという。

 1498年、探検家バスコ・ダ・ガマがインド航路を開拓。インド料理に欠かせない唐辛子はこの時期、ポルトガル人によってもたらされた。同時期、ムガル帝国の初代皇帝バーブルが北方からインドに侵略。彼らが持ち込んできた中央アジア、ペルシャ(イラン)、そしてヨーロッパの料理方法や食材がインドの食べ物と影響し合い、今日のインド料理を生み出してきたその過程を詳述する。(河出書房新社 1200円+税)


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