「世界で一番わかりやすいおいしいお酒の選び方」山口直樹著
ワインや日本酒は好きだけれど「詳しくない」という人向けの入門書。ウンチクを省き、お酒を選ぶために必要な情報だけを整理して伝える。
まずはワイン。そのラベルには造り手や産地などさまざまな情報が書かれているが、初心者は「品種」以外すべて無視してよいという。ワインの味の大部分は品種で決まるからだ。ワインに使われるブドウの品種は数百あるが、おいしいワインを選ぶために覚えるべき品種は赤ワイン5種、白ワイン3種だけ。その上でコーヒー派か紅茶派かで読者に合う品種を紹介するなど、知識ゼロから自分の好みの酒にたどり着く方法を具体的に解説。同様に日本酒やカクテルの選び方も網羅され、他書で挫折した人も本書なら大丈夫。(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1000円+税)