「くじ」シャーリイ・ジャクスン著 深町眞理子訳

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 6月27日の朝、村人たちが三々五々、広場に集まってくる。毎年恒例のくじを引くために。子どもたちは、大人たちが集まる前に小石を集め、広場の隅に小山を作っている。この村の住人は300人ほどで、くじはすぐに終わるが、住人が多くて2日をかける村もあるらしい。

 村人たちがそんな話をしていると、取り仕切り役のサマーズが黒い箱を持って現れる。氏が入念に箱の中をかき回していると、うっかり行事があることを忘れていたハッチンスン夫人が広場に駆け込んできた。やがて、名簿順に一家の長がサマーズに呼ばれてくじを引き始める……。

 半世紀以上も前に刊行され、今も読者に衝撃をもたらすこの表題作をはじめ、人間の悪魔性を描き出す異色の短編集。(早川書房 1000円+税)


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