人跡未踏の探検本特集

公開日: 更新日:

「東日本縦断 トコトコ歩き旅」原田俊美著

 70歳を目前としたある日、住まいのある千葉県浦安市から故郷の青森県おいらせ町までの約800キロを歩いて旅したひとりの男がいた。きっかけは、「ニッポン縦断歩き旅」(クレイグ・マクラクラン著 小学館文庫)という一冊の本。1年かけて体づくりをし、歩くルートも入念に調査してスケジュールを組み、なかなか首を縦にふらない妻を説きふせて、2015年5月、やっと念願の旅に出た。

 最初は一個人の旅だったはずが、噂を聞きつけたおいらせ町からは「おいらせ町ふるさと大使」を任命され、ツイッターに旅の模様を書き込むうちにマスコミからも取材されて次第に旅がオオゴトになっていく。千葉から都内、埼玉、茨城、栃木、福島、宮城、岩手、青森へと北上する途中に出会った人々と撮った記念写真や、震災に遭った東北や故郷に対する思いなども織り交ぜつつ、ただ歩くことで成し遂げた大冒険の記録は、なんとも若々しい。

(幻冬舎 1400円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網