「屋根をかける人」門井慶喜著

公開日: 更新日:

 明治38年、アメリカ人のメレルは、キリスト教伝道者として来日。近江八幡の商業高校で英語教師として働くことになった彼は、立ち並ぶ建物を見てこの街が気に入る。到着早々、メレルを一人の男が訪ねてくる。同じ学校の英語教師の宮本だった。仏教徒の街で唯一のクリスチャンだった宮本は、メレルの着任を心待ちにしていたのだ。メレルの発案で、聖書を学ぶ会が始まる。人望が厚いメレルの元に大勢の生徒たちが集まるが、2年後、メレルは校長からクビを言い渡される。

 西洋建築の設計を手掛ける一方で、メンソレータムを普及させた建築家で実業家のウィリアム・メレル・ヴォーリズ。帰化して、戦後、天皇制維持のために奔走し、日米関係の礎=屋根を築いたその生涯を描く評伝小説。(KADOKAWA 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離