「木のみかた 街を歩こう、森へ行こう」三浦豊著
「森」と「林」の違いをご存じか。森の語源は「盛り」で自然にたくさんの木々が生い茂っている状態を指す。林は「生やす」からきていて、特定の機能を持たせるために、特定の木が生えるよう手を加えた空間が「林」で、林はあくまでも人が関わって生まれた場所。そして、そこが森なのか、林なのかを意識しながら歩いてみるといろんな面白いことが見えてくる、と「森の案内人」を自称する著者はいう。
街中の車道の路肩や公園の刈り込みの中からでも生えてくるキリの木、神社の境内でよく見かけるクスノキ、ヒートアイランド現象で日本の市街地でも成長できるようになった赤芽槲など15種の木と森を紹介するガイドブック。(ミシマ社京都オフイス 1000円+税)