「インターネット文化人類学」セブ山著
ネットで怖いのが「炎上のリスク」。では、どんなときに炎上するのか。
例えば犬の写真と「かわいい」だけではOKだが、「犬と遊ばない人の気持ちが理解できない」などとツイートすると「犬アレルギーの人の気持ちが分からないのか!」ということになる。つまり「調子に乗っているとき」で、さらにその人が「社会的地位がある」と、〈炎上させ師〉が登場する。炎上させることで自分たちの記事へのアクセスが伸びて広告収入で儲かるからだ。だが、炎上経験者によれば「実生活で実害は一切なかった」。「オモコロ」などの人気記事執筆者が、画面の「向こう側」の世界を文化人類学の視点で読み解く。(太田出版 1450円+税)