「痛覚のふしぎ」伊藤誠二著

公開日: 更新日:

 患者が医師に“真っ先に治して欲しい”と訴えるのが痛みだろう。その痛みはどのようなメカニズムで発生し、現在、どのような治療法があるのかをやさしく解説してくれる。著書は関西医科大学医科学講座教授。痛覚には、熱いものを触ったときに反射的に手をひっこめるという単純なパターンの「感覚的側面」と、不安、恐怖、過去の記憶などの影響を受ける「情緒・感情的な側面」の2つがある。鎮痛剤が効かない後者のケースでは認知行動療法が効果を上げることがあるという。痛みに苦しみ、悩む人にとって手に取ってみたい一冊だ。(講談社 920円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー