「生活習慣病の漢方内科クリニック」入江祥史著

公開日: 更新日:

 漢方では具体的にどのように患者を問診・触診して診断を下し治療方法を決めていくのか。

 たとえば、男性50歳、企業の管理職で身長175センチ、体重78キロのがっちりとした体格の血圧患者の場合。まず会話をしながら患者の様子、外観、声の強さなどを問診で探り、脈診・舌診・腹診を行い、「肝鬱化火上炎」という診断を下した。そして、肝と心の熱を取り、便秘を解消するために三黄瀉心湯というエキス製剤を処方し、2週間後には大柴胡湯に切り替えた。

 こうした実際の治療事例をもとに、患者と医師との対話の流れもつぶさに紹介しながら、現代医学と併用して肥満糖尿病、痛風、気管支ぜんそくなどの生活習慣病について漢方医学での治療法を詳しく解説。(創元社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です