「東京いい道、しぶい道」泉麻人著

公開日: 更新日:

 散歩の達人が東京の裏道や横道、旧道などを歩く街歩きエッセー。

 歩き始めは、都電荒川線の町屋二丁目の電停脇から延びる「いい感じの旧道」尾久本町通り。理髪店の軒先に並ぶオブジェに見とれていたら、店主に声をかけられ缶コーヒーをごちそうになり、その先の割烹に「阿部定事件」で知られる尾久の三業地時代の名残を感じるなど。尾久駅を過ぎて梶原電停まで約2・9キロを、興味の赴くままに沿道の店に立ち寄りながら散策。その他、鹿島大神のお供をしていた神鹿にちなんだ地名から付けられた新小岩から篠崎へと抜ける「鹿骨街道」や、温泉・銭湯が集中する名もなき大田区蒲田の通りで温泉行脚など。39のルートをのんびり案内。(中央公論新社 1000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」