「さなとりょう」谷治宇著

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 桶町の千葉道場にひとりの女が現れた。道場の主の娘さなに、その女は坂本龍馬の妻、りょうと名乗った。かつて、龍馬の許嫁だったさなの心は波立つ。

 りょうは、龍馬を殺した犯人は佐々木多門が知っているという手紙に誘われて江戸にやってきたのだ。元見廻組の男が自分がやったと告白したが、土佐の谷干城は龍馬の事件はまだ終わっていないと言う。

 りょうが訪ねた多門はりょうの目の前で斬殺され、しかも、この事件は握りつぶされようとしていた。

 さなは「坂本さまの無念は、決してあなただけのものなんかじゃないっ!」と叫び、りょうを伴って勝海舟の家に向かう。

 龍馬を愛した女2人が龍馬暗殺の真相に迫る。(太田出版 1600円+税)

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