「神の時空 前紀―女神の功罪―」高田崇史著

公開日: 更新日:

 國學院大學文学部の潮田教授の研究室付の講師・広岡が殺された。出勤途中の神社の境内で死んでいた広岡の喉には、凶暴な獣に食い破られたような痕跡があった。

 古代史を専門とする潮田は、学界の異端児で、さまざまなクレームが研究室に届いていた。その中に、「神功皇后には手を出すな。研究室が災厄に見舞われる」と書かれていた手紙があったことを思い出した研究室の助手・遼子は、学生の範夫と神功皇后の文献をあさり、改めて調べ始める。大学の図書館で調べものに没頭する2人に笛子と名乗る女子高生が話しかけてくる。その夜、遼子の助手仲間・由紀子が広岡と同じ惨殺体で見つかる。

 古代史をテーマにした歴史ミステリー「神の時空」シリーズ最新刊。

(講談社 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明