「アルカイダから古文書を守った図書館員」ジョシュア・ハマー著、梶山あゆみ訳

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 西アフリカのマリ共和国トンブクトゥはイスラム文化が栄えた地で、貴重な古文書を持つ家庭が多かった。だが、かつてアフリカを支配したフランス人がそれらを盗んで本国に持ち帰ったことから、住民は古文書を隠すようになった。

 アフマド・ババ研究所の調査官ハイダラは古文書を保存するために住民を説得し、古文書を買い取って図書館に集めていた。しかし、コーラン以外の古文書を認めないアルカイダ系勢力がトンブクトゥに迫る。

 ハイダラは古文書保存の専門家などの自宅に古文書を隠すことを決意し、イスラム警察の目を盗んで金庫を買い集め始める。

 37万点もの古文書を救出した図書館員の行動を描くノンフィクション。

(紀伊國屋書店 2100円+税)

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