「THE END OF JOBS 僕たちの20年戦略」テイラー・ピアソン著、児島修訳

公開日: 更新日:

 リーマン・ショックから9年経ったが、雇用が海外に流出しているうえに、人間の労働が機械に置き換えられていることから、アメリカでは希望の職につくことを諦めた人が多い。他の誰かがつくったシステムどおりに働く「仕事(ジョブ)」の時代は終わった。餌を与えられて安全で清潔な環境で生きていても、感謝祭には食べられてしまう七面鳥の生き方から脱する必要がある。

 これからは、混沌とした状況で問題を把握し、解決できる「起業家精神」が必要になる。起業家に必要な人間関係とスキルを獲得するために著者が紹介するのが「段階的起業法」と「徒弟制度」である。

 生き残るための究極の働き方を提示する指南書。(TAC出版 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑