• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「悪の箴言」鹿島茂著

「凡人は、概して、自分の能力を超えることをすべて断罪する」(ラ・ロシュフコー箴言集)

 世界の1%の金持ちが99%の貧乏人を支配しているというが、才能の格差の比率もほぼ同じである。だが、所得格差と違って、99%の凡人が1%の非凡人を支配している。民主主義というのは99%の凡人の考えで決定されることが多いからだ。

 シドニー・ルメット監督の「十二人の怒れる男」のように1%の非凡人が99%の凡人を説得して真実に目覚めさせるのが民主主義だが、実際にはトランプがアメリカの大統領になるなど、メディオクラシー(凡人支配)が21世紀の世界を覆いつつある。他にパスカルなど、著者が集めた「言葉の短刀」の切れ味が堪能できる一冊。

(祥伝社 1800円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    作家・中村文則氏が警鐘 「全体主義に入ったら戻れない」

  2. 2

    高プロの仰天デタラメ実態「年収1075万円以上」に根拠なし

  3. 3

    神戸市64歳職員が1日3分の“中抜け”で厳罰減給になったワケ

  4. 4

    米朝会談後に「空白の8時間」 金正恩は何をしていたのか

  5. 5

    消防士の腕で眠る赤ちゃん…写真が急拡散したそのワケとは

  6. 6

    頭を切断されて10分後にガブリ!ガラガラヘビ驚異の生命力

  7. 7

    父の遺体をBMWに乗せて埋葬…ナイジェリア男性に非難殺到

  8. 8

    原発再稼働で二枚舌 新潟県知事にくすぶる“選挙違反”疑惑

  9. 9

    “大口”止まらず…本田圭佑が「結果にコミット」と独演会

  10. 10

    蘇る4年前…ブラジルに王国の焦りとネイマール潰しの恐怖

もっと見る