• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

スワイプ動作はできても積み木を掴む機能が低下

 公共の場で、親が子どもにスマホを与えて静かにさせている場面を見たことがあるだろう。その賛否は分かれるところだが、一定のリスクについては大人が理解しケアしなければならないと訴えるのが、メアリー・エイケン著、小林啓倫訳「子どもがネットに壊される」(ダイヤモンド社 1600円+税)である。

 サイバー空間が人間の思考に与える影響を研究するサイバー心理学の第一人者が、子どもの成長とネットの関係について解説している。

 乳幼児期からスマホやタブレットを与えると、親とのアイコンタクトや相手の表情を読み取る機会が減り、自分で遊びを創造するという行為もなくなる。米国小児科学会では、2歳未満の子どもにこれらのメディアを与えることを推奨しないと正式発表している。

 またイギリスの教員・講師協会では、未就学児のタブレット使用の増加に伴う、注意持続時間の低下や会話能力などの発達遅れを報告。タッチパネルはスワイプできても積み木を掴む手先の機能などが低下している子どもも増えているとしている。

 もっと深刻なのが10代への影響だ。サイバーセルフ(ネットの中の理想の自分)を追求し過ぎるあまり、現実世界で醜形恐怖症を発症するなど精神のバランスを崩す例もある。危険を顧みない“自撮り”で命を落としたり、セクスティング(スマホで性的な画像などをやりとりする行為)により自殺に追い込まれる10代の事件も起きている。

 子どもとネットを切り離すことはもはや不可能に近い。本書では、親世代がネットの有益性とリスクを正しく理解し、子どもとしっかりと会話できる関係性を築くことが不可欠であるとしている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  2. 2

    フジは稲垣をドラマ起用 立ち位置に違いが出始めた元SMAP

  3. 3

    被災地で黙々とボランティア活動 吉川晃司の“気骨と矜持”

  4. 4

    広島・丸と西武・浅村めぐり…巨・神でFA補強争奪戦が勃発

  5. 5

    大物2世タレントの彼は20歳上の私に「部屋に行きたい」と

  6. 6

    党内からも驚き 安倍陣営が血道上げる地方議員“接待攻勢”

  7. 7

    木村拓哉ラジオも終了…SMAP“完全消滅”の今後と5人の損得

  8. 8

    元SMAPのテレビCM「快進撃」の裏側…40代にして“新鮮味”も

  9. 9

    4年連続V逸確実で…巨人はFA入団組“在庫一掃”のオフに

  10. 10

    人気女優陣が拒否…木村拓哉ドラマ“ヒロイン選び”また難航

もっと見る