角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?
17日、平幕の平戸海を下し、8勝1敗で今場所の勝ち越しを決めた関脇・安青錦(21)。今場所の黒星は若隆景の立ち合い変化に屈した一番のみで、安定感のある相撲を続けている。
今場所の成績次第では悲願の大関昇進。前頭筆頭だった7月場所と小結の9月場所はいずれも11勝。大関昇進の目安は「三役で3場所33勝」で、残り3勝すれば基準に届く。
気がかりなのは大関とりの起点が筆頭とはいえ平幕であること。高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は先場所後、「大関とりは9月場所が起点になる」ときっぱり。7月場所の成績は加味していない様子だ。
「それも成績次第でしょう。そもそも、大関昇進の目安はあくまで目安。規則やルールに記載されているわけではなく、実体のない通例です。33勝に届かなくても昇進した例はいくらでもあるが、やはり、起点が平幕だと多少は厳しく見られる」(角界OB)
今場所は残り6日間。大の里、豊昇龍の両横綱との対戦が控えており、3勝は決して簡単ではない。


















