「羊殺しの巫女たち」杉井光著

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「羊殺しの巫女たち」杉井光著

 雛川祥子は12年ぶりに早蕨部村に帰ってきた。「次の祭りで睡蓮宮の拝殿裏の庭で集まろう」と、小学生のときに約束したからだ。来年に行われるおひつじ様の初穂祭りには、12歳の年女が巫女を務めることになっている。

 祥子は生まれてすぐ鶲沼(ひたきぬま)家に預けられ、伊知華と姉妹のように育てられた。鶲沼邸に向かう途中で、祥子は伐採場で事故があったことを知る。「また、始まっちまったなァ」と伊知華の祖父がつぶやいた。鶲沼家に電話がかかってきて、よそ者の若い女の全裸の死体が発見されたと告げた。……おひつじ様が来たんだ。

 山の中の村で異様な殺人事件が起こるホラーミステリー。 (KADOKAWA 1980円)

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