「文豪の凄い語彙力」山口謠司著

公開日: 更新日:

 松本清張の「鬼火の町」に「八百善などの料理屋が猟官運動や利権運動の談合場として利用された」という表現がある。「猟官」の「官」は「官職」を意味し、「猟官」とは、なりふり構わず官職を追い求める、きわめて下品な様子だとか。

 プロレタリア作家、宮本百合子は「前進的な勢力の結集」の中で、「日本の知性を押し潰そうとしている力に左袒している」と、「左袒」という難しい熟語を用いている。これは積極的に力を貸すという意味で、「史記」に、前漢の武将、周勃が、「劉氏につく者は左袒(左側の襟を開いて左肩を出す)せよ!」と言った話が載っている。文豪にならって、一度使ってみたい言葉を紹介。(さくら舎 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  2. 2

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  5. 5

    やっぱりか? 自民・村井国対委員長が高市首相「国会逃避作戦」画策…予算委出席「原則不要」案をリポスト

  1. 6

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 7

    郊外に住むという選択肢 「都心から1時間」の狙い目エリア

  3. 8

    植田日銀シルバーウイーク前の「円高誘導」は大失敗…もはや為替介入はできない

  4. 9

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  5. 10

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」