「結婚奉行」辻井南青紀著

公開日: 更新日:

 旗本御家人の家で養子縁組や持参金などが横行。金次第で結婚相手を決める悪習を廃するため、火盗改同心だった新十郎は、「結婚奉行」に任じられる。さっそく大番組頭の有馬家の一人娘・千世から相談事が持ち込まれた。祝言の朝、こつぜんと姿を消した花婿の藤蔵を捜して欲しいというのだ。

 藤蔵は寺嶋道場の跡取りだった。呼び出した道場の当主に話を聞くと、遠い親戚筋にあたる藤蔵とは元服まで会ったことはなかったが、剣の素質と人柄を見て養子縁組を決めたという。藤蔵の出身である東国の外様藩に人を送るが、親戚だという藩士を見つけることができなかった。(「消えた花婿」)

 真面目一筋、猪突猛進の新十郎が、妻や友人らの助けを借りて武家の婚活を助ける時代連作集。

(新潮社 590円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横綱豊昇龍の休場より気がかりな“心の不調”…不眠と食欲減退で体重約10キロ減の不安

  2. 2

    消費税減税打ち切り時の現金支給案に経済界が不満「結局は時間とコストのムダ」

  3. 3

    内閣改造で浮上「自民裏金議員」起用案 永田町でささやかれる入閣候補4人の名前

  4. 4

    庶民は景気悪化に身構えている お気楽なものだ「官邸おこもり」首相動静

  5. 5

    女優・朝岡実嶺さん15年ぶりに舞台出演「亡き夫はどこかで見守っていると思います」

  1. 6

    井伊直政(4)超ブラックな家風 昔から家臣が少ない

  2. 7

    橋本愛の「れなちゃん」呼びが反響…のん“テレビから干された”10年で「あまちゃん女優」脱し独自ブランド確立

  3. 8

    中日・井上監督が目下最下位、6年連続Bクラス濃厚でも来季続投に“自信&意欲マンマン”のワケ

  4. 9

    佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? メジャー流出阻止へ阪神が用意する破格の条件

  5. 10

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由