「雅や京ノ介 討幕の密勅」麻倉一矢著

公開日: 更新日:

 将軍・家治の治世、先々代・桜町帝の隠し子・京ノ介は、花売りに身をやつし、連れ去られた母・麻衣の行方を捜していた。数カ月前、京ノ介は京都所司代を務めた牧野英成の藩邸に押し込み、幕府の密偵だった母の所在を詰問。報復に京ノ介が長屋で開いていた私塾「雅や」に役人の手入れが入り、花売りとなったのだ。ある日、京から公家の西園寺賞季と徳大寺篤子が京ノ介を訪ねてくる。2人は、十数年前に相次いで崩御した桜町上皇と桃園帝が幕府によって殺害された可能性があると告げ、京ノ介に2人の王政復古の遺志を継ぐよう語る。京ノ介は、母の探索とともに父と兄の死の真相を調べ始める。

 帝の落とし胤・京ノ介を主人公にした時代小説シリーズ第3弾。

(徳間書店 660円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも