「人生はおもしろがった人の勝ち」萩本欽一著
欽ちゃんはかっこいい女性とデートしたことがない。緊張して誘えないのだが、デートするなら半分やけくそに生きているような女性がいいという。そして、恋人ではないが、恋人のような話をするのだ。
「あんたも大変だね。もう結構な年なのに、結婚しないの?」
「結婚して、そこから脱出するためにこんなことをしているの」
その女性が借金した話や浮気された話を問わず語りに話すのを、大変だねと言いながら聞いていると、いい映画を見ているような気分になってくるという。(「人生で唯一の忘れものは、女性とデートしたことがないこと」)
73歳で大学生になった欽ちゃんが、人生を楽しむコツを教えてくれる、肩の力が抜けたエッセー。 (大和書房 1100円+税)