『「長生き時代」を生きる』小澤利男、落合恵子、加賀乙彦著

公開日: 更新日:

 100歳人口が5万人を超えた日本。しかし、亡くなる直前まで完全なる健康体という人はほとんどおらず、病気と向き合いつつも人生を楽しむ生き方が求められる時代だ。本書では、老年医学の権威や作家らが、長寿大国での生き方について語り合っている。

 脳梗塞認知症、そして運動器の疾患が増えるロコモティブシンドロームが「3大長生き病」と呼ばれ、長生きすればするほどこれらを防ぐことは不可能になってくる。しかし、“健康感”を維持することはできる。その要素となるのが、視力と聴力に支障がないこと、80歳で自分の歯が20本以上残っていること、学習意欲を持つことなどだと本書。

 高齢者に必要な医療や、死への心構えなどについても言及している。

(集英社 1200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束