『「長生き時代」を生きる』小澤利男、落合恵子、加賀乙彦著

公開日: 更新日:

 100歳人口が5万人を超えた日本。しかし、亡くなる直前まで完全なる健康体という人はほとんどおらず、病気と向き合いつつも人生を楽しむ生き方が求められる時代だ。本書では、老年医学の権威や作家らが、長寿大国での生き方について語り合っている。

 脳梗塞認知症、そして運動器の疾患が増えるロコモティブシンドロームが「3大長生き病」と呼ばれ、長生きすればするほどこれらを防ぐことは不可能になってくる。しかし、“健康感”を維持することはできる。その要素となるのが、視力と聴力に支障がないこと、80歳で自分の歯が20本以上残っていること、学習意欲を持つことなどだと本書。

 高齢者に必要な医療や、死への心構えなどについても言及している。

(集英社 1200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因