「恩讐の鎮魂曲(レクイエム)」中山七里著

公開日: 更新日:

 人殺しの過去を法廷で暴かれ、仕事が激減した弁護士の御子柴は、医療少年院で世話になった教官の稲見が殺人容疑で逮捕されたことを知る。老人ホームに入所していた稲見が、介護士の栃野を花瓶で殴って殺したというのだ。御子柴は恩師の力になろうとするが、稲見は面会も拒否。それでも強引に稲見の国選弁護士となった御子柴は、現場の老人ホームに乗り込む。しかし、稲見は罪を認めており、関係者の証言も稲見の供述通りだった。

 そんな中、御子柴は栃野が10年前の旅客船沈没事故で女性から救命胴衣を奪って生き延びた男だと知る。事故後、栃野は裁判にかけられるが、「緊急避難」が適用され無罪になっていた。

 人気沸騰のリーガルサスペンスの第3弾。

 (講談社 730円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲