「相続の落とし穴!共有名義不動産」松原昌洙著
親から子へと相続される不動産。相続の仕方には分割と共有という2つの形がある。うまく分割できれば良いのだが、それができなくて共有という形になるとさまざまな問題が起こってくる。
例えば3人きょうだいが相続、それぞれの思惑が違って、身動きが取れなくなったような場合、しかたなしに共有という形になる。現状維持だ。ただ必ずお金の問題がかかわってくる。税金であったり、賃貸物件なら家賃収入の問題だったりする。しかもこの共有名義不動産が親↓子↓孫と代が進むにつれ共有する人数がどんどん増え、中には居所が分からなくなる人も出てくる。都内でも増えている持ち主の分からない空き家など社会問題化している。
本書ではそうした問題をいくつも解決してきたプロがその対処法を提示している。
(合同フォレスト 1500円+税)