「ナショナルジオグラフィック にわかには信じがたい本当にあったこと」デビッド・ブラウン編 片山美佳子ほか訳
人間の脳が大きくなれたのはワニの肉を食べていたからかもしれない。 ケニア北部の195万年前の遺跡から、解体されたカメやワニ、魚の骨や石器が見つかった。ヒト族の脳が大型化する上で、爬虫類や魚類に豊富に含まれる長鎖多価不飽和脂肪酸(LCPUFA)という「よい脂肪」が複合的な要因のひとつになっていた可能性があるというのだ。
ほかに、“カビが生えたバイオリンケース”のような強烈な悪臭のため、肉食動物に簡単にすみかを見つけられてしまい、絶滅の危機に陥っているフクロウオウム(ニュージーランド)のことなど、ウソのようなホントの話を「ナショナルジオグラフィックニュース」から紹介。
(日経ナショナルジオグラフィック社 2000円+税)