「山藤章二の四行大学」山藤章二著

公開日: 更新日:

 一人の人間の言動は、それ自体が立派な哲学なのだと説く著者が、ちまたにあふれる情報に対する自らの反応や、思ったこと、考えたことを簡潔に4行に凝縮した「哲学書」。

 例えば「老いた。後期高齢者という役所言葉は好きでない。『老人』の方がゆるやかでいい。言語と豆腐はゆるい所に味がある。ゆるさと曖昧こそが日本文化の特質である。近頃の日本の居心地の悪さは、曖昧の価値を見捨てて来たことにある」。「蕎麦の打ち方、ヨガ、古城めぐり、世界旅行、盆栽入門。『第二の人生』のメニューは華やかである。でもよく見ると、肝心のものが抜けている。哲学である。哲学と聞いておびえる必要はない。ふとした思いつきや違和感こそが考える素だ」と。

 余韻のある文章が読者を「ひとり哲学」へと誘う。

(朝日新聞出版 790円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に