「脳が若返る15の習慣」飛松省三著

公開日: 更新日:

「昨日の晩ご飯は何を食べたっけ……」。こんなモノ忘れを年のせいだと放っておくと、脳の老化はどんどん進んでしまうと本書は警告する。言い換えれば、放っておかずに早めの対策を講じることで、脳の老化の進行を抑えるだけでなく脳を活性化させて若返らせることも難しくないのだ。

 著者は、心理学や工学分野と連携しながら脳研究を行う臨床脳波研究の第一人者。国際英文誌に掲載された研究成果と脳科学の知識を組み合わせた、極めて信頼性の高い、日常生活に生かせる脳を鍛える工夫を紹介している。

 多くの人が1日に何度も操作するスマホ。このとき、“非利き手”で操作を行うようにしてみよう。実は、利き手を使っているときよりも非利き手でぎこちなく動作を行う方が脳全体が興奮状態となり、血流量が増えて普段使っていない脳の領域まで活性化されることが分かってきたためだ。

 モノをつまむときに、あえて中指、薬指、小指を使うようにするのもお勧めだ。カナダの脳外科医ペンフィールド氏は、体の各部位の機能が脳のどの部位と対応しているかを示す“脳地図”をまとめている。これによると、5本の指と手のひらが使われたときに刺激される脳の領域が、非常に大きいことが分かる。つまり、手で作業を行うときに親指と人さし指ばかりを使うのは、脳を刺激するうえで非常にもったいないということ。ティッシュを取るときに親指と小指でつまんでみるなど、普段あまり使わない指を使う工夫をすることで、脳の領域を効率よく活性化できるのだ。

 脳が喜ぶ迷路パズルや食事法、運動法なども紹介。日頃のちょっとした工夫で、脳の若返りを図ろう。

(フォレスト出版 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に