「大学で学ぶゾンビ学」岡本健著

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 映画だけにとどまらず、ゾンビ人気は高まる一方。ゾンビの何が人を引き付けるのか。本書は、そんなゾンビにさまざまな視点からアプローチした総合研究書。

 そもそもゾンビとは何か。元は西インド諸島ハイチでブードゥー教の呪術によって生み出される存在だったが、近年のゾンビは必ずしも死体が墓から蘇るものばかりではない。死体ではなくウイルスの感染者という設定まである。

 そこでまずはゾンビについての先行研究を集め整理した上で、各メディアにおけるゾンビの歴史を振り返る。その過程で「情報を収集する力」や「集めた情報から思考する力」「自分の考えを他者に提示する力」など、ゾンビを手掛かりに研究の手法が身につくよう読者を導く大学の人気講義の書籍化。

(扶桑社 940円+税)

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