「データ農業が日本を救う」窪田新之助著

公開日: 更新日:

 ロボット技術や情報通信技術を活用して、超省力・高品質生産を実現する新たな農業「スマート農業」。その中核となるのがデータだ。気象や作物の育成、肥料や農薬の投入量など、生産に関するさまざまなデータを分析し、農畜産物の生産性向上に役立てるのだ。

 先行するオランダは、国土は九州の1・1倍、経営農地面積は日本の4割しかないが農産物輸出額は世界2位、約10兆円にもなる。かつて同国のトマトは単位面積当たりの収量が日本とほぼ同じだったが、40年で7倍の差が生まれたという。

 生産だけでなく、加工や流通、消費を含むサプライチェーンの中での最適化を目指すそんなデータ農業の先進的な取り組みを紹介しながら、日本の農業の未来を展望する。

(集英社インターナショナル 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし